娘娘。

娘娘(にゃんにゃん)。

ここは地元では有名なお店だ。

年季の入ったたずまいの

庶民的な中華料理屋さんだ。

大将は個人的には野球の野村監督のような感じ。

70代のように思われる。

荒い声にちょっと気を引くが。

もうひとり眼光のするどい

70代ぐらいの料理する方がいたが

今日はいないみたいだ。

この店は肉焼き飯が有名だが

ぼくがいつも頼むのは

レバ野菜玉子定食。

ごはん大盛りで600円。

安い。

1Fはカウンターのみ。

2Fもある。

カウンターまえはガラスで仕切られ油はねや熱さをさえぎる為だろう。

大将の歳をとっても大きな中華鍋をふる姿には感服する。

あ〜熱いっ!

ガラスのむこうの大将がおもわず声をもらす。

まさに火と格闘するといった感じ。

客もたてかわりにやってくる。

休まず鍋を振り続ける。

まずスープが運ばれてくる。

ラーメンのスープ。

むかしながらのとんこつスープ。

どろっと。

ずずっ、うん濃い。こってりコラーゲン。

小鉢の高菜がはこばれ

大盛りのごはん。

まだおあずけ。

メインは最後にやってくる。

湯気を立ち込めて。

ガラスのしきりの間から大将みずからもってきた。

「ありがとうございます、」

レバ野菜玉子はラーメンどんぶりに盛られ量も多い。

バーも出し惜しみしない。

はむっ。

うん!レバー独自の薫りが口の中に。あつあつレバー。あつあつ野菜。玉子の優しさ。

甘い味付け。

つゆだく。

はむっ、

はふはふ、

はむっ、

はふはふ、

のリズムを刻んで。

〜。

「ごちそうさまでした〜」

「ありがとお」

口のなかに甘さがのこって

舌がしなしなする